9月12日、待ちに待ったドラクエウォークがリリースされた。
何を隠そう僕は大のドラクエファンだ。
どれくらいファンかというと、
ドラクエ5のエンディングテーマ『結婚ワルツ』を結婚式のBGMに使ったり、
ドラクエコンサートに複数回参戦したり、
ドラクエ映画を観て怒りに震え『冒涜の書じゃねーか』と嘆いたりしたレベル。
ちなみに当方のレベルは32(歳)で、蟹のように前を向いて歩く事で知られている『初代ドラゴンクエスト』と同い年である。
ドラゴンクエストシリーズ(Dragon Quest Series)は、1986年5月27日に発売された『ドラゴンクエスト』を第一作とする、日本製コンピュータRPGを基盤とする多分野に渡るシリーズ作品。主にゲームデザイナーの堀井雄二を中心として製作され、スクウェア・エニックス(旧エニックス)が発売している。2018年時点で、メインとなるRPGシリーズ累計出荷数と配信数は7,600万本を超えた。
出展:Wikipedia
無論、少年時代はドラクエと共に育った。
ドラクエ4ではボス戦で8回逃げたし、ドラクエ6ではアモスに無事逃げられた。
傘を剣に見たて、前方90度に振りながら歩いて学校から帰った。
アバンストラッシュの物まねも死ぬほどやった(漫画はロトの紋章派だけど…)
そんな『元・少年ゆうしゃ』『現・おっさん勇者』の僕が、ドラクエウォークをプレーした感想を書いてみた。
結論としては、タイトルのとおり『DQウォークはポケモンGOを超えないが、アバンストラッシュなオッサン世代を再び冒険へ駆り立てる最高のゲーム』である。
ドラクエウォークとポケモンGOの一番の違いは『目的地システム』。精霊ルビスがオッサンの為に用意してくれた神システム
ドラクエウォークという位置情報ゲーを語るうえで、ポケモンGOとの比較は避けて通れない道だ。
そして、ドラクエウォークとポケモンGOの一番の違いは目的地システムである。
ドラクエウォークは物語を1話ずつ進めていくストーリー形式になっており、そのたびに『目的地』を自ら設定する。
目的地はリアルと連動したマップ上から近場の駅やお店などを選択し、現在地から遠いほど報酬が多くなるシステム。
なお、目的地は何度同じ場所を設定してもよい。
ここが最大のポイントなのだ。
目的地を何度同じに設定しても良いため、自宅と会社の往復しか予定の無いオッサンリーマンたちも等しくストーリーを進めていくことが可能なのである。
これは、ポケモンGOには無い画期的なシステムだった。
ポケモンGOは『図鑑を埋める』というゲームの目的を進行させるため、どうしても特定の地域(ラプラスが出やすいお台場とか)に行かざるを得なかった。
当然、可処分時間の限られたオッサン達にはムリゲーであり、職場の同僚たちもしだいに『ラプラスでねぇ、10キロ卵全然生まれねぇ』とポケモンGOから手を引いていった。
(僕はハマり症なのでラプラスが出るまで毎週末お台場に通ったが…)
でも、ドラクエウォークは違う。
日々の生活に溶け込むよう、スクエニが徹底的にプレイヤー層を想定したシステムをつくりこんでいる。
決まり切った生活パターン、限られた自由時間でもきちんと楽しめるような作りになっているのだ。
ドラクエウォークの夜のBGMが『アレフガルドにて』に変わるのが鳥肌モノ
冒頭でも触れたが、僕はドラクエの音楽が好きだ。
ドラクエウォークがリリースされる以前から、ドラクエのフィールド曲を聴きつつ通勤し、作業に集中したいときには戦闘曲をかけていた。
なので、ドラクエウォークが発表されたときの一番の関心は『どのバージョンのBGMがながれるのかな?』だった。
蓋を開けてみれば、ドラクエウォークの音楽は定番中の定番『ドラゴンクエスト3』の音楽がベースとして使用されており、歩きながら『すぎやまこういちワールド』を堪能することができる。
※ドラゴンクエスト3は、1988年2月10日にファミコンで発売されたドラクエ3作目で、380万本を売り上げたファミリーコンピュータのカセット売上ランキング第三位に入る超絶ヒット作。
(なお、一位はスーパーマリオブラザーズの684万本、二位はマリオブラザーズ3の384本。さすが世界のマリオ…)
ドラクエ3の発売当時は学校を無断欠席するこどもたちが続出し、窃盗や恐喝などでカセットを奪われる事件も多発して社会現象となった。
日本での本作の発売日は平日(水曜日)であったにもかかわらず、発売日前日には販売店の前に徹夜の行列ができた。ビックカメラ池袋東口店(現:ビックカメラアウトレット池袋東口店)では前日から並んだ行列が最終的に1万人を超える長大な規模になり、マスコミのみならず、後に学習歴史漫画[18]にも取り上げられた。徹夜したり、学校を無断欠席してまでソフトを買いに来る児童・生徒もおり、その補導が多発したほか、品切れで買えなかった少年らによる窃盗や恐喝などの犯罪も多発した[注 21]。この対策として、次作『ドラゴンクエストIV』以降のシリーズ本編については、発売日を学校の休みの日にしている(ただし、リメイク版は除く)。
出展:Wikipedia
また、ドラクエ3は売上もさることながら、その楽曲はドラクエオーケストラコンサートでも常に人気上位。
このように、アンコール曲にもたびたび選ばれている。↓

ドラクエ5のコンサートに参戦した時のアンコール曲。DQ3の『そして伝説へ』がチョイスされている
話がそれたが、ドラクエウォークのBGM面で最もグッと来たのが
夜になるとフィールド曲が『アレフガルドにて』に変わる
という点だ。
スクエニ、よくやった、わかってるじゃないか。
正直、BGMがアレフガルドにてに変わったときは心が震えた。
ていうか全俺が泣いた。
ツイッターで検索すると、同じような(多分)おっさんたちが、同じような感想を呟いている。
17:55からBGMがアレフガルドにてに変わった
— 753 (@DQMSL753) September 15, 2019
#ドラゴンクエストウォーク のBGMが夜になると闇に覆われたアレフガルドのテーマになって感動してる
— うぇびん@トヨーハシの街 (@webbingstudio) September 15, 2019
ドラゴンクエストウォークのフィールド音楽が夕方になると「アレフガルドにて」に変わってる。
戦闘の音楽もドラクエ3でオッサンホイホイ感がすごい。
ドラクエ11で勇者の挑戦が流れたときくらいジンワリきてる。
やっぱドラクエいいな。— ぽん (@yasu0804) September 13, 2019
ドラゴンクエストウォーク、少しだけ遊ぶつもりで昼にダウンロードしてBGMの「冒険の旅」を聴き常駐ソフトにすることを決定。
夜に再起動し、BGMが「アレフガルドにて」に変わっていることを確認すると泣きながらこのゲームをずっと遊ぶことを決意。— 大魔王キーフ (@daimaou_keef) September 13, 2019
ドラクエウォークが40代のオヤジ狙いなのがBGMでわかる。
フィールドBGMがアレフガルド
バトルがDQ3
当時リアルタイムでやったオヤジ達が一番燃えるBGMなのは間違いない
アレフガルドのあの寂しい感じ、DQ3バトルの臨場感は
すぎやまこういち氏の天才ぶりが最もわかるBGM
— 黒魔道錬金術師 V1.01 (@bigfatmoney8) September 15, 2019
そう、『アレフガルドにて』は、当時の子供たち=いまの30代以上が最も熱くなるであろうBGMの一つなのだ。
ドラクエ3でバラモスを倒し、ギアガの大穴をくぐりぬけ降り立ったアレフガルドで流れるフィールド曲。
初代ドラクエ1の『広野を行く』がアレンジされたこの曲は、ドラクエ3がロト三部作の元祖であり3の主人公こそが勇者ロトであると印象づける重要な意味合いを持っている。
…話が逸れたが、そんなオッサンホイホイのドラクエ3の名曲たちを聴きながらプレーできるのが、ドラクエウォークの良いところなのである。
むしろ、『ドラクエの音楽を歩きながら聴ける』というだけでプレーする価値が十分にある。
まとめ|気付いたらおっさんがドラクエを語るだけの内容になってしまったが、ドラクエウォークは面白いです
気付いたらおっさんがドラクエを語るだけの内容になってしまった気がするが、ドラクエウォークは面白いです。
おそらく世の女性たちはポケモンGOの方が楽しいと感じるだろうし、市場規模的にもポケモンには決して敵わない。
だからこそ、スクエニよ、ドラクエに関してはおっさん贔屓にしてくれて構わない。
このままどんどんバージョンアップして、オッサンホイホイとして最適化してくれることを望む。
当時の女子たちがセーラームーンに夢中になっていたように、男どもはドラクエかファイファン(※エフエフ派ではない)に熱中していた。
課金ゲーだとか、無課金でも頑張ればいけるとか、歩くのが億劫とか、そういうのは一旦置いておけばいい。
当時の感情をドラクエウォークがBGMとともに思い出させてくれる。
もう、これだけで一度プレーする価値があるのだ。
そんなわけで、しばらくは通勤電車内と(電車でもある程度できるのもリーマンには嬉しい限り)、ダイエットがてら帰りに1駅分歩いてドラクエウォークを楽しんでみようと思う。
仕事帰り、夜の街で『アレフガルドにて』を聴きながら。
以上、最後まで読んで頂き、感謝します。
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